Windows 2000 延長サポート終了に備え、サービスパック統合済みCD作成と、ホットフィックス適用がいつでもできるようにする
Windows 2000のセキュリティfix等が提供される延長サポートが、2010 年 6 月 30 日に打ち切られる予定のため、今あるWindows 2000マシンのディスククラッシュなどに備え、サービスパックやHotFixを一通りまとめたインストールCDを作った。
このCD一枚あれぱ、Windows Updateにつながらなくても今現在(2008/8/16)の最新の状態にWindows 2000をインストールできるので、一安心。インターネットにつながなくてもHotFixを適用できるので、セキュリティ的にも安心だ。
延長サポート切れ直前にまた作ると思うので、作り方をメモとしてまとめておく。
Win2kインストールCDのコピー
まず、Windows 2kのインストールCDをハードディスクにコピーする。
CDドライブはF:、コピー先はE:\Win2KSP4とする。
mkdir E:\Win2KSP4
xcopy F:\ E:\Win2KSP4 /E /F /H /V
SP4の統合
次に、SP4(サービスパック4)を適用済みのインストールCDにしたいので、サービスパックをダウンロードする。
ダウンロードしたサービスパックを以下のコマンドで展開する。
W2KSP4_ja.EXE -x
ダイアログが出て、展開先を聞いてくるので、E:\sp4に展開した。
次に管理者権限で、サービスパックを統合する。普段、制限ユーザで使っていたので、最初うまく統合できなくてしばらくハマってしまった。
runas /user:administrator cmd
管理者権限のcmdプロンプトで、下記を実行する。
E:\sp4\i386\update\update.exe -s:E:\Win2KSP4
うまく統合できると、統合インストールが正常に完了したって意味合いのメッセージウィンドウが表示される。
この状態のインストールイメージでインストールするとWindows Updateに失敗するそうなので(延長サポートが切れた後なら、気にする必要はないが...)、以下の対策を施す。
E:\Win2KSP4\i386\IUCTL.DL_ を削除して、既にWindows Update済のWindows 2000のC:\WINNT\system32\iuctl.dllをE:\Win2KSP4\i386\ にコピーする。
これで、Windows 2kのSP4適用済みのインストールCDを作る準備は終わりだ。
その他の最新パーケージの取得
SP4適用しただけだと、IEもIE5.0だかIE5.5だかの古いままだし、Windows Media Playerも古いまま。なので、これらの最新版も用意する。
E:\Win2KSP4\POSTINSTというフォルダを作って、そこに次のものをダウンロードして置いた。他にも今のうちに集めておいたほうがいいファイルがあったら教えてください。
- ・IE6SP1
-
IE6SP1を普通にダウンロードすると、セットアップ用の小さなプログラムしかダウンロードされない。これだと、サポート切れの再に、IE本体が入手できなくなりそうなので、この説明にしたがってIE6SP1本体のインストールファイルを取得しておく(IE6SP1のインストールファイル取得方法)。
C:\temp\ie6setup.exe /c:"ie6wzd.exe /d /s:""#E"""
上記のコマンドを実行すると、保存場所(空のフォルダを指定すること)とOSの種類(ここではもちろんWindows 2000を選択)を聞いてくる。適切に答えれば、ダウンロード完了。
- ・DirectX 9c
-
DirectX 9c
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=9226A611-62FE-4F61-ABA1-914185249413&displaylang=ja
よくわからないけど、最新っぽいDirectX End-User Runtimes (June 2008) - 日本語も。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=822640ab-0983-4c41-9c70-632f6f42c557&DisplayLang=ja
英語版でちょっと新しいのもある。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=C1367BC3-4676-481A-BFAA-5C15D1D7199D&displaylang=en
- ・Media Player 9
-
http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/9series/player.aspx
- ・Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1 (x86)
- 先にセキュリティ問題の修正プログラム(KB835732)を適用。
次に、WindowsInstaller 3.1をインストール(KB893803)。
最後に、Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1 (x86)をインストール。
- ・Microsoft Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ (x86)
-
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=9b2da534-3e03-4391-8a4d-074b9f2bc1bf&DisplayLang=ja
- ・Virtual PC 2004 SP1(お好みで)
ホットフィックスの取得
次に、Windows Updateが出来なくなっていてもいいように、HotFixを集めてE:\Win2KSP4\POSTINST\SP4hotfixに置いておく。
ホットフィックスのファイルは、MSのダウンロードセンターで、KBで始まるコードを検索すれば、見つかる。
MDACのHotFixはMDACの複数のバージョン用にHotFixがあるので、どれを選ぶか悩むが、下記の方法で、MDACのバージョンを調べればいい。
Microsoft Data Access Components (MDAC)のバージョンを確認する方法
以上でインストールCDを作る準備が出来た。
nLiteによるISOイメージの作成
最後に、nLiteを使ってブータブルインストールCDを作る。
サービスパックの統合などは、マニュアルでやったので、nLiteでは、ISOイメージの作成だけ行う。
後は、出来上がった.isoファイルをCDライタで焼く。
全部詰め込むとCDの容量を超えてしまったので、Virtual PCなど適当に別のCDに焼くことにした。
作成したCDのインストール方法
出来上がったインストールCDを使って、Windows 2000をセットアップする手順は次のとおり。
- 普通にインストール
- IE6SP1やDirectX、Media Player等をインストール
- ホットフィックス適用
HotFixは基本的には下記のオプションを受け付ける。
- -u 無人モードで更新します
- -f シャットダウン時にブログラムを強制終了します
- -n アンインストールするためのファイルのバックアップを作成しません
- -o 確認メッセージを表示せずにOEMファイルを上書きします
- -z インストール完了時に再起動しません
- -q Quietモード(ユーザー入力を必要としません)
- -l インストールしてあるホットフィックスを一覧表示します
一部オプションの指定が異なるものがある(下記のリストの※印をつけたもの)。
そうしたものは、でたらめな引数をつけて引数のヘルプを表示させるか、引数なしで実行する。
以下の順序でホットフィックスを適用する。
ホットフィックス適用のためのバッチファイル(5番以降を適用するもの)を用意した。
- KB835732(security fix)(前述)
- KB893803(WindowsInstaller 3.1)(前述)
- .NET Framework 2.0 Service Pack 1インストール(前述)
- KB842773(BITS)
- Q329115 : セキュリティ問題の修正プログラム
- Windows Media Player スクリプト コマンドの重要な更新 (KB828026)
- ADODB.stream 用重要な更新プログラム (KB870669)※オプションが違う
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB901214)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB893756)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB899587)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB896423)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB905414)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB899589)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB901017)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB896422)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB896358)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB900725)
- Windows 2000 用セキュリティ問題の修正プログラム (KB905749)
- Windows 2000 用 Internet Explorer 6 Service Pack 1 のセキュリティ更新プログラム (KB905495)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB908519)
- Windows Media Player プラグイン用のセキュリティ更新プログラム (KB911564)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB908531)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB914389)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB913580)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB911280)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB914388)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB917008)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB920670)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB920683)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB921398)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB920685)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB923414)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB923191)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB923980)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB924270)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB928843)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB924667)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB918118)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB926436)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB925902)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB930178)
- Windows Server 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB920213)
- Microsoft Data Access Components 2.5 Service Pack 3 用セキュリティ更新プログラム (KB927779)
- Windows 2000 用の更新プログラム (KB927891)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB935840)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB935839)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB931784)
- Windows Media Player 6.4 用セキュリティ更新プログラム (KB925398)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB926122)
- Windows Media Player 9 用セキュリティ更新プログラム (KB936782)
- Internet Explorer 6 Service Pack 1 用セキュリティ更新プログラム (KB938127)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB936021)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB938827)
- Windows 2000 Service Pack 4 用の更新プログラム ロールアップ 1 (KB891861)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB933729)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB923810)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB941569)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB937894)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB943485)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB943055)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB941693)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB945553)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB948590)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB944338)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB950749)
- Microsoft XML コア サービス 4.0 Service Pack 2 用セキュリティ更新プログラム (KB936181)※オプションが違う
- Windows 2000 用 DirectX 9 のセキュリティ更新プログラム (KB951698)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB951748)
- 悪意のあるソフトウェアの削除ツール - 2008 年 8 月 (KB890830)※オプションが違う
- Outlook Express 6 Service Pack 1 用セキュリティ更新プログラム (KB951066)
- Internet Explorer 6 Service Pack 1 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (KB953838)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB950974)
- Windows 2000 の ActiveX Killbits に対する累積的なセキュリティ更新プログラム (KB953839)
- Windows 2000 用セキュリティ更新プログラム (KB952954)
- Windows 2000 用の更新プログラム (KB922582)
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